平屋風ライフスタイルを目指して、裏庭に和室を増築～『終の棲家』の新しいかたち～

増築でゆとりある生活を

M様ご主人のたってのご希望であった畳の間。活用されていなかった裏庭に、増築して和室を設けることになりました。

使われていなかった裏庭

この先に増築の和室がつくられ、こちらの既存の窓が和室とつながる開口部になります。

既存の窓の開口部

まずはお庭を整理して、それから基礎をつくりました。コンクリートのしっかりした基礎です。

できあがったお部屋がこちら！

白い壁の開口部の奥が増築された和室です。

2 階のベランダは解体せずそのまま使えるように残し、その下に増築部分の屋根を差し込んでいます。間口が広く、車いす生活になった場合も移動がスムーズに行えますね。天井高をできるだけ確保するために屋根に沿わした勾配天井になっています。また、畳は床暖房仕様になっているので、冬もあたたかく過ごしていただけます。

和室側からのお写真がこちら。

ご主人を見守りながら台所に立ちたいという奥さまのご希望で備え付けた対面キッチンが奥に見えます。キッチンは車いすでも動きやすいようにと、キッチンと背後のカップボードとの間を広く取っています。ここでゆっくりお料理を楽しみながら、ご主人と対話することができますね。

1階にキッチン、トイレ、洗面所、お風呂と生活に欠かせない機能が集約。同時にプラス1室広々スペースを確保することで、1階だけで日々の生活をゆったり営むことができる”平屋風ライフスタイル”が実現しました。こちらの和室は寝室としても利用することもできるので将来的な不安も解消されました。

M様のフルリフォームの様子は「車椅子での介護生活をシミュレーションした『終の住処』」でご紹介しているので是非合わせてごらんください。車いすでの生活を想定した動線や、ご家族や介護士さんが負担なく携われるような工夫がたくさん散りばめられています。