変えない選択も大切に。実家の記憶を未来へつなぐ住まいのフルリフォーム

【キッチン施工後】暗く手狭だったキッチンが、開放的で明るくすっきりとした空間に。収納力も作業効率も大幅に向上しました。カップボードは、さくらの大工・鹿熊がぴったりサイズで製作した造作家具。美しさと機能性を両立した、こだわりのキッチンの完成です。<導入設備>Panasonicラクシーナ

【ワークスペース施工後】家具が並び、使いにくかった一角を、明るいワークスペースにリフォーム。カウンターデスクと可動棚を造作し、自然光が差し込む快適な空間に。落ち着いて作業できる、ご主人専用のリモートワーク環境が整いました。






リフォーム内容/施工情報
価格 | 戸建リノベーション費用約2100万円 |
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工期 | 約3か月 |
現場名 | 大阪府交野市K様 |
リフォーム内容 |
ビフォアアフター
間取り図
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お客様名称 大阪府交野市K様 | ||
リノベーションの施工事例 | 戸建リノベーション費用約2100万円 | 工期 約3か月 |
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思い出やこだわりの面影を、今の暮らしにそっと残して
K様邸には、ご主人のご両親がこだわって建てられた証とも言える、今では入手困難な立派な建材や意匠がいくつも残っていました。
天井裏にのぞいた梁の太さや美しい木目、細部に施された和の装飾。それらは、長年住まいを支え、ご家族の記憶とともにそこにあり続けたものばかりです。
今回のリノベーションでは、そんな“思い出”の詰まった要素を、できる限り活かしながら計画を進めました。
ここからは、今の暮らしに馴染むかたちでよみがえった、懐かしくて、あたたかな「残したものたち」をご紹介します。
家族の成長を見守った「思い出の柱」
玄関を入ってすぐ、家族が毎日通るクローゼットの中に、一本の柱がそっと取り付けられています。
それは、ご主人が子どもの頃から、ご家族の身長を記録してきた“思い出の柱”。
「これだけは残してほしい」とのご主人のご希望に、大工の鹿熊が柱を丁寧に薄く切り出し、新しいお住まいの中へ。
記された線はあるけれど、何cmかは分からない…という難しさもあり、床からの高さを測って元の位置に合わせるという細やかな工夫もありました。
柱に刻まれたたくさんの線と日付。そのひとつひとつに、家族の成長と笑顔の記憶が宿っています。
毎日通るたびに、ふと目に入り、あたたかな思い出をよみがえらせてくれる、そんな場所に生まれ変わりました。
「ふと見て思い出す」—そんな柱を、これからもそばに。
「これ懐かしいな〜」「思い出すな〜」――
解体に立ち会われたご主人の、ふとした一言がとても印象的でした。
その視線の先にあったのは、和室に残っていた1本の柱。
その言葉にできるだけ寄り添いたいと、大工と相談しながらこの柱を再利用し、お仏壇の横に据えることにしました。
かつての暮らしの記憶を、これからの毎日の中でもそっと感じられるようにしています。
欄間に宿る、和の趣と手仕事の美しさ
2階部分は大きく間取りを変えず、壁・床・建具の更新を中心に、和室から洋間へとリフレッシュ。
その中で、大工の鹿熊が「これは絶対に残した方がいい」とご主人にご提案したのが、この美しい欄間です。
今ではなかなか手に入らない貴重な材で彫られた細やかな彫刻は、手仕事ならではの風格。
新しくなった建具とも自然に調和し、空間にやわらかな和の趣を添えてくれています。
懐かしさや家の記憶を、形を変えて受け継いでいく——
そんなリノベーションのあたたかさを感じるひと場面になりました。
空間を仕切る“残す工夫”――構造柱を活かした格子デザイン
もともと和室とダイニングキッチンに分かれていた空間を一体化し、広々としたLDKに。中央にあった廊下も取り払うことで、ご家族が自然と集まれる、開放感のある空間に生まれ変わりました。
ただ一つ、構造上どうしても外せない柱が残り――
「壁にしてしまうと圧迫感が出てしまう」と考え、格子状にアレンジ。視線を遮らず、空間を緩やかに仕切る意匠として生まれ変わりました。
壊すのではなく、形を変えて、残す。
そんな選択が、この住まいの記憶をさりげなく未来へとつないでいます。
変えない選択がつなぐ、暮らしの記憶
こちらのお住まいは、もともと「とてもこだわって建てられたお家」。ご主人がそう語るように、玄関まわりやリビングの素材の一つひとつに、しっかりとした意匠が込められていました。
中でも印象的だったのが、重厚な石畳の玄関と、黒御影石の天板が映える玄関収納。フローリングには、いまでは貴重な無垢の床板が使われており、「これは絶対残したほうがいい!」と強くおすすめした部分です。
実際、現場に足を運ばれたご主人の「すごい馴染みがある」という一言が後押しとなり、これらの素材はそのまま残して再活用することに。
大きく手を入れたリノベーションのなかに、こうして当時の“こだわり”がそのまま生き続けています。
懐かしく、そして今もなお美しい素材が、新たな暮らしの中に静かに溶け込んでいます。
暮らしやすさを高める、水回りの刷新
大切な思い出は残しながらも、日々の使い勝手や快適性にはしっかりと手を入れた今回のリノベーション。
特にトイレ・洗面・お風呂といった水回りは、これからの暮らしに合わせて一新しました。
毎日何度も使う場所だからこそ、清潔さや動線の良さ、あたたかさなどにこだわり、家族みんなが心地よく使える空間へと生まれ変わっています。
浴室も、安心してくつろげる空間に
タイル張りで少し冷たさのあった在来浴室から、断熱性・清掃性に優れたシステムバスへ。
濃い木目パネルと黒の床で、落ち着いた雰囲気に仕上げました。
寒さ対策にもなり、毎日のお風呂時間がぐっと快適になりました。
<導入設備>TOTOサザナ
お風呂Before
お風呂After
洗面台まわりを美しく、使いやすく。リフォームで毎日が快適に
以前は収納がほとんどなかった洗面台を、引き出し収納のあるタイプへと一新。
洗面ボウルまわりのスペースをムダなく使えるようになり、使い勝手と片付けやすさが格段に向上しました。
毎日使う場所だからこそ、すっきり整った空間は気持ちまで明るくしてくれます。
<導入設備>TOTOオクターブライト
洗面所Before
洗面所After
毎日使うからこそ、“ホッと落ち着ける場所”へ
タイル貼りの壁や古い便器が印象的だったトイレ空間は、まるごと一新。
落ち着いた色合いのクロスと、清掃性の高い床・便器を組み合わせたことで、狭さを感じさせないすっきりとした印象に生まれ変わりました。
限られた空間でも、清潔感と快適さをしっかり確保。
「毎日使う場所だからこそ気持ちよく使いたい」という思いに応える、シンプルながらもこだわりの詰まったトイレ空間です。
<導入設備>TOTOピュアレストEX
トイレBefore
トイレAfter
担当者の声
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もともとはマンションにお住まいだったK様ご家族。「お家困った」の看板を見かけて、さくらにお電話くださったのがご縁の始まりでした。ご主人のお母様が亡くなられたあと、ご実家に戻って暮らすことは決めておられたものの、建て替えにするか、リノベにするか…。住宅展示場にも足を運びながら、じっくり時間をかけて悩まれていたそうです。
「もちろん費用のこともあったんですけど、それ以上に“この家のかたちを残したい”って気持ちが強くて。リノベでどこまでできるんやろ?ってところも気になったので、さくらさんに相談させてもらいました」とご主人。
ご主人の、「これ懐かしいな〜」「思い出すな〜」の言葉に、今では入手困難な立派な建材や内装は残しながら、随所に思い出が添えられたリノベーションとして新しいお家づくりがスタートしました。
「元々この家をどうしようかって考えた時に、さくらさんの電話対応がすごく良かったのもあるし、結構細かいところで色々言ってたんですけど、みなさん臨機応変に対応していただけるスピード感も良かったなと思います」というご主人からのありがたいお言葉に、スタッフ一同とても励まされました。
奥さまからも「友達がリフォームするなら、さくらさんをすすめるわ」とうれしいお言葉をいただき、本当にありがたく思っています。
K様ご家族のこれからの暮らしが、このお家とともにあたたかく続いていきますように。またいつでも「お家困った!」って、気軽に声をかけていただけたらうれしいです。
【LDK施工後】キッチンと和室で仕切られていたLDK空間を、広々としたLDKにしたいというK様のご希望に沿って、明るく開放的な一体空間へとフルリノベーション。格子の仕切りや照明計画により、空間にやわらかなメリハリとぬくもりが生まれました。